子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因でおこります。若い年代20台~30代で増えているといわれています。
日本では毎年10,000人もの女性が新たに子宮頸がんと診断され、約2,800人が子宮頸がんで亡くなっています。
HPVには200種類以上の型が有るといわれており、その中で子宮頸がんの原因となるウイルスの代表は16型と18型で65%を占めており、20~30代で発見される子宮頸がんの80~90%は16型、18型と言われております。子宮頸がんワクチンにはこの2種類が含まれています。
子宮がんの予防はHPVワクチンと子宮頸がん検診です。
子宮頸がんワクチンは定期接種のワクチンで小学6年から高校1年の女子は公費で受けることができます。十分な予防効果を得るためには3回接種が必要です。
HPVワクチンを接種すると接種部位が腫れたり、痛んだりしますが通常数日で治まります。迷走神経反射といって注射後気分が悪くなったりめまいや失神をおこすこともありますので接種後30分は座って安静にしてください。
ワクチン接種後に広い範囲の痛みや手足が動かしにくい不随意運動が起きる症状が報告されていますが、HPVワクチン接種との因果関係を疑う根拠に乏しいと専門家から評価されています。
令和4年4月よりHPVワクチン積極的接種差し控えが解除されました。将来子宮頸がんにならないためにも子宮頸がんワクチンをお勧めいたします。