- 熱が出ました、どうしたらよいでしょう?
- 元気で食欲があれば、涼しくしながら少し様子をみても構いません。自然に熱が下がることもあります。きげんや元気が悪い、痛みがある、嘔吐があるなど全身症状が悪い場合は診察が必要です。熱がある時はお風呂には入れず暖かいタオルで体を拭き安静にして様子を見たほうが良いでしょう。
- 吐いてしまいました、どうしたらよいでしょう?
- 頻回な嘔吐でなければ、吐かない程度の少量(10~20ml程度)ずつ経口補水液(OS1)を飲ませて様子見ましょう。吐かないようなら少しずつ量を増やしながら飲ませてください。吐き気が落ち着いたら消化の良い食事を食べさせてみましょう。
OS1が無い時は水1Lに食塩3g、砂糖40g、香り付けに果汁を入れたものを作ってもいいでしょう。頻回な嘔吐が止まらず、元気がない場合は診察が必要です。 - しょっちゅう風邪をひいて心配です。
- こどもは免疫が少ないので、いろいろなウイルスにさらされると感染してしまいます。そうやっていろいろな免疫を獲得していくのです。特に集団生活をしているお子さんは日々いろいろなウイルスにさらされ風邪をひきやすい状況にあります。成長とともに風邪をひく回数は減ってきますが、風邪は気管支炎、肺炎、中耳炎、蓄膿症など、いろいろな余病をひきおこすことがあります。無理をせず様子を見てください。
- 咳がなかなか止まりません。
- 風邪をひくと鼻水が出ます。鼻汁はなかなかすぐには無くなりません。とくに小さいお子さんは鼻が小さく、鼻の管が細いので鼻汁が溜まりやすくなります。溜まった鼻汁はのどに流れて痰になり、咳が出やすくなります。特に夜寝てからや朝の咳がひどいのは鼻汁が原因のことが多いです。鼻汁を吸って取り除くと咳が出にくくなります。鼻汁が垂れて見えなくても、ずるずる音がする場合は吸ってあげてください。
鼻汁が無くて咳が続く場合は百日咳やアレルギーなどの場合もありますので、診察を受けたほうが良いでしょう。 - 予防接種を受けた日はお風呂に入っても大丈夫?
- 熱や特に変わったことが無ければ普通の生活で構いません。注射の後、30分ぐらいは変わりないか注意をしてください。過激な運動をしなければ普通の生活で大丈夫です。
- 予防接種の同時接種はだいじょうぶ?
- 同時に何種類も受けても副反応が強くなったり、効果が減ることはありません。適切な時期にワクチンを進めるためには同時接種が合理的です。受け忘れが無いように進めてください。
- 肌がかさかさして痒がります、アトピーでしょうか?
- こどもは皮脂の分泌が少ないためお肌が乾燥しやすくなります。特に秋から冬の季節は空気も乾燥するため、より乾燥してしまいます。肌が乾燥すると皮脂の保護膜のバリアがこわれてお肌に刺激のある物質が入りやすくなり、かぶれや皮膚炎をおこしやすくなります。痒くてかくとよけいに痒みが強くなり、かき壊して皮膚炎が進行します。
皮膚炎には炎症を抑える薬が必要ですが、軽い痒みはお肌をしっかり保湿して保護するだけでも痒みが収まります。乾燥が強い場合はお肌の様子を見ながら1日2~3回しっかりたっぷり保湿してあげてください。
頑固な皮膚炎、痒みを繰り返す場合にはアレルギーが関与していることもあります。 - アレルギーが心配で卵が食べさせられません、どうしたらよいですか?
- アレルギーが有るかどうかは食べてみなければ分かりません。卵を含む食品やしっかり加熱した卵をごく少量から試してみましょう。少量でも全身に蕁麻疹が出たり、吐いたり呼吸が苦しくなるようなアナフィラキシーを起こす場合はアレルギー専門医に相談が必要です。少々の発疹がすぐ消える場合は様子を見ながらゆっくり食べる量を増やしてみましょう。
- 頭をぶつけてしまいました。大丈夫でしょうか?
- ぶつけてびっくりして泣いてもすぐ泣きやみ顔色、元気が良ければ少し様子を見ても大丈夫なことが多いです。顔色が悪く、意識がぼんやりしたり、嘔吐、ぶつけた所の腫れが大きくなる場合は頭の検査が必要です。脳外科で診察を受けてください。
その時変わりが無くても数日間は変化が無いか観察が必要です。